絵のまえで会いましょう

Chie KODA Exhibition : Focusing on everything

2013年3月27日
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プレトーク記事公開(芹沢高志)

幸田千依とゲストによる対談を通して、彼女の思考や表現の魅力に迫るシリーズ第1弾。芹沢高志(P3 art and environment エグゼクティブ・ディレクター)とのプレトーク記事「アーティストの表現と地域アートプロジェクトの今」を公開いたしました。

こちらよりご覧ください。
今晩および3/30に実施予定の展覧会関連トークも記事化して掲載予定です。

2013年3月25日
by HashimotoMakoto
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ものをつくる風景、トーク告知

展覧会オープン前に象の鼻テラスに寄り、オープニングに顔を出してくださった栗栖良依さんがディレクターを務めるSLOW LABELの展覧会、というか体験会とでも言うべき 「急募!スローファブリック工場の職人」展に足を運びました。時間がなかったのでオープン前にひと通り説明をうかがい、来場者の手により織り物をつむいでいくコーナーのみを少しだけ体験させていただいて、来所したとつかわかばさんの楽しそうな仕事ぶりを拝見して会場を後にしました。気になるコーナーがあればその作業に参加することでポイントがもらえ、それを使ってカフェのオーダーなどができる楽しい企画です。3/31まで。BankARTから徒歩5分の場所ですので、幸田展と合わせて訪れていただくのもいいと思います。

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SLOW LABELのプロダクトはアーティストが中心となって開発していますが、それにさらに独自のアイデアを加えながら完成させるのは協働している福祉作業所の方々だったり、この体験会で言えば来場者。会場の様子を眺めながら、特別な才能を持たなくとも、誰にだってものを生み出す力があるし、手を動かす喜びよろこびがあるという、ものをつくる原点について考えていました。

アーティストはそこからはじまって、自らの表現にどれだけのことを加えられるのか、それをどのようにして提示できるのかが問われます。前者は一にも二にも作品・展示ですが、今回は展覧会だけでなく、トークやウェブ上での記事も合わせて展開することで、後者の部分を少し広げられればと思います。

という訳で会期中2回行うゲストトークのタイトル決めをしたり、追加告知を行ったりもしました。こちらのページで詳細をご覧いただけます。トークはプレトークも含め、収録原稿を掲載していくのですが、こちらもようやく初校ができあがり、間もなく公開できそうです。

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来場者数:約25名、カタログ販売数:1冊

2013年3月25日
by admin
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関連トークのご紹介

「トーク」のページでご案内済みですが、展覧会期中、幸田とゲストによる2回の対談企画を通して、彼女の思考や表現の魅力に迫ります。また、トーク内容をまとめたダイジェスト記事を本サイト上で後日配信いたします。

明後日27日のゲストは振付家の矢内原美邦さん。2011年に関内外OPEN!3のプレゼンテーションイベント「デザインピッチ」で共演して幸田と意気投合し、2月に吉祥寺シアターで行った公演「静かな一日」では、チラシに幸田作品のビジュアルを使用いただいています。パフォーミングアーツという異なる表現ではありますが、作品を随時公開しながらワークインプログレスで作品づくりに取り組んだり、越後妻有アートトリエンナーレでは地域の方々と共に作品づくりに取り組んだりしている矢内原氏とは、「地域や人と関わりながらつくること」をテーマとして、展示作品を前にトークを行いたいと思います。

なおこの日、1階のBankART PUBではUnder35全体オープニングのフードをてがけたきむすひゃんさんによる「cafe suッkara in BankART」がオープンするとのこと。トークの後にはおいしいフードをお楽しみください。

30日は、美術ジャーナリストでありながら、近年は絵描きとしても活動する村田真さんをゲストにお招きします。オープニングでは早速展示をご覧いただきました。実は「歩く絵のパレード in 石巻」にも一緒に参加いただいた村田さんとは、「絵を描くこと、それを見せること」をテーマにトークを行いたいと思います。ふるってご参加ください!

[日時]
3月27日(水)19:00〜20:30 「地域や人と関わりながらつくること」
ゲスト:矢内原美邦(振付家)

3月30日(土)15:00〜16:30 「絵を描くこと、それを見せること」
ゲスト:村田真(美術ジャーナリスト)

[参加方法]
本展カタログをご購入(持参)いただいた方を対象に実施いたします。直接会場までお越しください。

[ゲストプロフィール]
矢内原美邦:ニブロール主宰。大学で舞踊学を専攻、在学中にNHK賞、特別賞など数々の賞を受賞。日常の身ぶりをモチーフに現代の空虚さや危うさをドライに提示するその独特の振付けは国内外での評価も高く、身体と真正面から向き合っている数少ない振付家のひとりと言える。ミクニ ヤナイハラプロジェクトでは演劇にも挑戦し、ジャンルを問わないその活動はニブロールのみならず、多数のアーティストとコラボレーションするなど世界中を舞台に活躍中。(画像右は幸田作品の画像が使用されたミクニ ヤナイハラプロジェクト『静かな一日』公演チラシ)
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村田真:1954年、東京生まれ。東京造形大学(絵画専攻)卒業。ぴあ編集部を経てフリーランスの美術ジャーナリスト。著書に『アートのみかた』(2010)、訳書に『絵との対話』(1995)、共著に『社会とアートのえんむすび』(2001)など多数。東京造形大学・慶応義塾大学非常勤講師、BankARTスクール校長を務める。2005年より絵画制作を再開。ZAIMギャラリー(2010)、ナディッフギャラリー(2011)で個展開催。
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2013年3月24日
by HashimotoMakoto
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公開制作はじまる

疲れがたまっていたのか、アートナイトで遅くなってしまったからか、朝寝坊をしてしまい、30分遅れての会場入り。映像機材の電源入れなどを幸田さんにお願いしてしまいました。まだまだ年度末でイベントの多い時期だからか、来場者は少なめの印象。昨日に引き続き、寿のしんちゃんが来てくれました。公開制作がはじまりましたので、作品の様子を毎日記録していこうと思います。

来場者数:約50名、カタログ販売数:2冊

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2013年3月24日
by HashimotoMakoto
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ホワイトキューブでの再会、アートナイト

オープニングから一夜明けた土曜日ということで、知人よりもそうでない方の方が多く訪れてくださった印象の一日。それでも作品の感想をのべてくださる方、カタログを購入いただく方、企画者に興味を持っていただく方などがいて嬉しく思います。作家も私も会場では控え目していますが、質問などがあればお気軽に話しかけてください。

知人としては、寿町に住み、幸田さんの作品を得ることとなったしんちゃんとお友達のSさん、当時のことをエリア紹介の意味を含めて特集記事にしてくださったウェブマガジン「colocal」編集長のOさんなどが来訪。しんちゃんは寿町つながりの別の知人を連れてもう一回来てくれました。しんちゃんと幸田さんともうひとりの3人のブログというものが実は存在しています。

colocalでの特集記事はこちら

http://colocal.jp/area-magazine/no03-kotobuki/top/

プロジェクトの現場でご縁のできた方がこうやって展覧会まで足を運び、他の作品と共にしっかりと向き合ってくれて、幸田さんと会話をする。絵と絵、人と絵、人と人の関係それぞれがまた深まっていくように思います。

夜は六本木アートナイトへ出かけて、来週トークをお願いしている振付家・矢内原美邦さんらによるoff-Nibrollのパフォーマンスなどを見てきました。ついでに宣伝も。
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2013年3月22日
by HashimotoMakoto
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展覧会オープン、楽しいひととき

11:30オープンの展覧会に合わせて買い物や、カード決済をしていただけるようにpay pal hereの手続き、落下してしまったキャプションなどの手直し。19:00からオープニングパーティーという一日。

最初に来てくれた知人のお客さんは、2007年に同じくNomad Production名義で企画を行った企画展「都市との対話」で応援をいただいたAさんでした。アートフリークの方なので、自由に見ていただきながらも幸田さんの活動の幅の広さについて少しづつ解説を加え、楽しんでいただけた様子でした。

パーティーに合わせて、美術館キュレーター、批評家、横浜市や財団の関係者、創造界隈や寿町の関係者など実にたくさんの方々にもお越しいただきました。それぞれに多彩な感想をいただき励みになります。特に最後に悩んだ展示の部分についてなども含めて、目の肥えている美術家のMさんに褒めていただいたことや、何度か幸田さんの活動を見ている方で、作品の購入を決めていただいたり検討いただいた方がいたことは大変うれしいことでした。

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私もですが、始めての方、場を変えての再会の方と幸田さんが作品を前に話しをする姿はとても楽しく幸せな気持ちにさせられます。写真は寿町でさなぎの食堂を経営されているKさんと作品について話し込む様子。

オープニングパーティーは、普段から仕事でアシスタントをお願いしているTさん、インターンの2人、友人のUさんとトークや搬入もお手伝いいただいた皆さんにお手伝いいただきつつ、大学時代からの知人で黄金町に拠点を構えてフードデザインの活動をしているFood Landscapeの小林さんにフードの提供をお願いしました。別府のざぼん漬やワンカップなどの飲み物はこちらでそろえましたが、柏、別府、台北や横浜にちなんだものをご用意いただきました。写真は全体オープニングのフードを担当したキムスヒャンさんと小林さん。

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今日のように、引き続き会期中も、展示をご覧にいらした方とお話しさせていただいたり、お越しいただいた方同志で楽しいひとときを過ごしていただけるといいなと思います。

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2013年3月22日
by admin
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3/22 オープニングパーティー(メニュー追記)

展覧会初日となります22日19時よりオープニングパーティーを行います。お誘い合わせの上、ご参加ください。黄金町を拠点に活動するフードデザインチームFood Landscapeの協力の元、別府ざぼん漬やかぼす水、寿町のカップ酒などをご提供予定です。
※3/22Food Landscapeによるメニューを追記しました

[日時] 2013年3月22日(金)19:00〜21:30
※1階にて同時開催企画と合同パーティーの後、ギャラリー内でも独自に行います。どなたでもご参加いただけます。

[メニュー]
・とり天と里芋ふすま粉揚げ:大分名物とり天と、小麦ふすま粉でサクッと揚げた横浜産里芋を合わせました。
・本格麦 「知真剣」とかぼす酢のほろ酔いドリンク:大分の美味しい麦焼酎 「知真剣」をかぼす酢で風味付けした、ほんのり甘いほろ酔いドリンクです。
・ひとくち柏団子:大分の麦味噌をのせた白玉を柏の葉で包みました。
・鶏ガラと春雨のナンプラー炒め 横浜産レモン風味:横浜・初音町の鳥保さんの鶏ガラと春雨、白菜、ネギなどの野菜をナンプラーで炒め、横浜産レモンの塩漬けを加えて爽やかな味に仕上げました。
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2013年3月21日
by HashimotoMakoto
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分かりやすさの罪

昨日に引き続きOさんに来ていただいて設営作業の続き。お昼休憩までに全ての作品が壁にかかり、プリントものやカッティングシートの本設も目処がつくという順調な進行でしたが、途中BankARTの池田さんより展示方法に関する意見をいただき悩む場面もありました。今回の展示は、基本的に絵画そのものをしっかりと見せるシンプルな構成ですが、それぞれのコーナーに対応する制作場所と時期を表すカッティングシート文字をキャプションとは別に用意していました。池田さんの指摘は、それが説明的すぎるのではないか。作品そのものをしっかりと見せる妨げになるのではないかということでした。

というのも、文字のサイズをかなり大きくしていて、キャプションまでは読まなくてもひと目でそれがどこで描かれたものなのかが分かるようにしていたからです。実際、本当にそのサイズでいいのかは悩みながら手配したシートで、黒が強すぎると嫌だからグレーを使用していました。おそらく、美術展を見慣れている人はださいと思うでしょう。悩んだ結果、制作時期を示す文字(年号)をはずして要素を減らすなどして、基本的な考えは変えないまま展示を完成させました。作品はそれとして成立しているし、キャプションやカタログを見れば伝わる内容です。それでもやっぱり、それがどこで描かれたのかということはとても大事なことだし、私としても、これをセオリー通りの展示にしてはいけないと考えていました。

夜は他のチームの設営が続く中、早めに抜けさせていただきアートフェア東京の内覧会へ足を運びました。展覧会のプロモーションをかねてということもあるのですが、当然翌日以降に見に行くことが出来ないので時間を確保できよかったです。

オープニングパーティーのお手伝いをしてくださる皆さんとも随時連絡をとりました。Food Landscapeの小林さんからは、素敵なメニューのお知らせをいただきました。後ほどご紹介します。

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2013年3月20日
by HashimotoMakoto
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プラン調整、ホワイトキューブで見せること

作品の本格的な設置と、展示プランの調整、途中で寿町へという一日。昨日に引き続きOさんと、友人のUさんに来ていただいて、細々としたサポートをしていただきながら進めました。

男手がないので大きな作品が全てかかるまでは安心できず、橋本もしっかりと作業に入りました。コンクリートアンカーの打ち込みや絵をかける場所の水平出しなど。久しぶりでしたが勘が鈍っておらず、順調に進行。一方では、カッティングシートや大判のプリントものが届き、プロジェクターも持ち込みましたので、移動壁の移動を行い什器類も施設よりおかりして、キャプションのサンプルも含め、作品以外の展示要素を全て配置してプランの細部を確定していきました。ここまでくると、もう半日あれば終わるかなという気にやっとなってきます。

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寿町では、私も企画に関わっているKOTOBUKIクリエイティブアクションのメンバーがちょっとした交流会を行っていたので、ひとつ展示作品をピックアップがてらお邪魔してきました。思えば寿町は、私がここ数年アートプロジェクトに多く関わるようになったきっかけをつくった場であり、幸田さんと出会った場。作品をホワイトキューブの会場まで「絵のパレード」の如く運びながら、これを別の場所で見せることの意義などについて考えていました。

2013年3月19日
by HashimotoMakoto
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大きな絵

新・港区から展示会場への搬入初日。多摩美のYさんと、昨日に引き続きNさん、キャンバス張りが大変そうだったので、午後からはアーティストのIさんにも来ていただいての作業でした。同時開催で同じく新・港区で車をかりていた丸山純子さんとトラックをシェアしつつ、BankARTさんにもワゴンをお貸し出しいただき搬入まではスムーズに進行。

ただ、午後からのキャンバス張り、というか別府で描いた大作の木枠の扱いにかなり苦労しました。サイズ的に木材を継いで制作しているので、強度が弱いのです。しかし頑張ってかたちにするとやはりとてもいい。広いBankARTの空間の中にも負けない作品です。

橋本はたまにこれを手伝いつつ、合間を見て作業用の机や展示に必要な什器をBankARTさんからおかりしてそろえたり、展示用のプリント発注、オープニングで提供するお菓子の手配などを行いました。展示にちなんだものとしては、別府をはじめ九州でよく知られる「ざぼん漬」などを予定しています。Beppu ProjectのHさんにご相談し、一緒に商品開発もされている三味ざぼん店さんをご紹介いただきました。

こうやって作品を筆頭に展示に必要な「物」をそろえていく作業をしていると、展覧会をやっているなぁ、という感じで、ここ数年関わることの多いプロジェクト型の動きとは全く違う面白さや大変さがあります。

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夜には別件の仕事の打合せの後、Food LandscapeのKさんとお会いし、その他の内容や、提供の方法について打ち合わせました。オープニングパーティーの情報は別途掲載いたしましたのでご確認ください。