絵のまえで会いましょう

Chie KODA Exhibition : Focusing on everything

分かりやすさの罪

| 0 comments

昨日に引き続きOさんに来ていただいて設営作業の続き。お昼休憩までに全ての作品が壁にかかり、プリントものやカッティングシートの本設も目処がつくという順調な進行でしたが、途中BankARTの池田さんより展示方法に関する意見をいただき悩む場面もありました。今回の展示は、基本的に絵画そのものをしっかりと見せるシンプルな構成ですが、それぞれのコーナーに対応する制作場所と時期を表すカッティングシート文字をキャプションとは別に用意していました。池田さんの指摘は、それが説明的すぎるのではないか。作品そのものをしっかりと見せる妨げになるのではないかということでした。

というのも、文字のサイズをかなり大きくしていて、キャプションまでは読まなくてもひと目でそれがどこで描かれたものなのかが分かるようにしていたからです。実際、本当にそのサイズでいいのかは悩みながら手配したシートで、黒が強すぎると嫌だからグレーを使用していました。おそらく、美術展を見慣れている人はださいと思うでしょう。悩んだ結果、制作時期を示す文字(年号)をはずして要素を減らすなどして、基本的な考えは変えないまま展示を完成させました。作品はそれとして成立しているし、キャプションやカタログを見れば伝わる内容です。それでもやっぱり、それがどこで描かれたのかということはとても大事なことだし、私としても、これをセオリー通りの展示にしてはいけないと考えていました。

夜は他のチームの設営が続く中、早めに抜けさせていただきアートフェア東京の内覧会へ足を運びました。展覧会のプロモーションをかねてということもあるのですが、当然翌日以降に見に行くことが出来ないので時間を確保できよかったです。

オープニングパーティーのお手伝いをしてくださる皆さんとも随時連絡をとりました。Food Landscapeの小林さんからは、素敵なメニューのお知らせをいただきました。後ほどご紹介します。

IMG_5916

コメントを残す

Required fields are marked *.